記者座談会

2022年12月15日

記者座談会/この1年【ガス・海洋】、LNG船、用船商談が活発化、カタール第一弾決着、船台不足が課題に

 2022年はロシアのウクライナ侵攻により多くの船種で海運マーケットが影響を受けたが、中でもLNG船はその筆頭に挙がるだろう。LNGの需要が増加したことで用船料・新造船価ともに高騰続き

2022年12月14日

記者座談会/この1年【コンテナ船】、異例の好市況、急激に正常化へ、船社業績もピークアウト

 コンテナ船業界は今年、再び大きな変化に見舞われることとなった。コロナ禍の混乱ピークとともに始まった2022年だが、戦争やインフレ、コロナ感染対策などの逆風のなか、運賃市況は年後半続き

2022年12月13日

記者座談会/この1年【タンカー】、ウクライナ危機が市況押し上げ、タンカー船社、大型再編の動きも

 2022年のタンカー運賃市況は各船種で高騰が目立った。プロダクト船やケミカル船はウクライナ侵攻を契機にトンマイルが延びたことで市況は大きく上昇。VLCCや大型LPG船(VLGC)続き

2022年12月12日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、コロナ下の市況高騰が収束、邦船大手がLNG燃料船先行発注

 2022年のドライバルク市況は昨年来の高騰が上期まで続いたが、下期以降下落に転じた。コロナ禍に起因した滞船が縮小し船腹供給が増加したことや、中国のゼロコロナ政策やエネルギー危機、続き

2022年12月9日

記者座談会/海運この1年【海運経営】、邦船大手、2期連続で巨額利益、強固な財務に基づく成長戦略検討

 新型コロナウイルス禍3年目、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー危機、世界的なインフレと欧米の金利引き上げ、急激な円安進行―。2022年の海運業界は激動の世界情勢の影響を大きく受け続き

2022年12月5日

記者座談会/造船この1カ月、国内造船、25年の線表確定に濃淡、新造船建造量は記録的低迷

 国内造船は2024年納期の船台を完売し、2025年納期の商談を進めている。25年納期の線表確定状況は造船所によって濃淡があるが、2年~3年弱の手持ち工事を確保している。LNG船で続き

2022年12月2日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ市況急落、なお止まらず、韓国で貨物連帯のスト発生

 コンテナ市況の急落が続いている。東西主要航路では、運賃水準がほぼコロナ禍前の水準にまで下落。船社側は船腹削減を進めているが、急激な変化のスピードが上回っている状況だ。また労使問題続き

2022年12月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、洋上風力公募が年内に開始、落札制限導入、運転開始時期に注目

 一般海域を対象とした洋上風力発電事業者の第二弾公募が年内を目途に開始される。秋田、新潟、長崎の計4海域が対象となる。昨年12月に事業者が選定された第一弾公募(通称、第1ラウンド)続き

2022年11月11日

記者座談会/造船この1カ月<下>、中国造船がLNG船建造に続々参入、カタール向け契機に市場構造が変化

 新造船市場では、バルカーやコンテナ船などの多くの船種で様子見の傾向が強まる一方で、LNG船では揚子江船業と招商局工業の新規参入など大きな動きがみられている。欧州船主が技術力の求め続き

2022年11月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、32年ぶり円安、造船業の恩恵は、業績回復に差、受注活動は限定的

 1ドル=150円台の記録的な円安が到来したが、日本の造船所では過去の円安時ほどには、まだ目立った効果が表れていない。業績面では、鋼材価格高騰による苦境が円安で若干緩和されるとの期続き

2022年11月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、正常化へ足取り早めるコンテナ市況、利用増える日本海フィーダー

 長らく高騰が続いたコンテナ市況が急速に正常化に向かいつつある。大手船社の業績はなお高水準だが、足元では運賃市況が急落しており、今後影響が顕在化しそうだ。また国内では日本海側内航フ続き

2022年11月8日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ドライ市況、繁忙期入りも軟調、世界経済減速や滞船縮小で

 ドライバルク市況は繁忙期の秋季に入った後も下落基調で推移している。コロナに起因した船隊稼働率の低下やコンテナ船からの貨物流入といった特殊要因が剥落したことが主因だが、インフレやエ続き

2022年11月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、VLCC市況の好調続く、ロシア産原油禁輸の本格始動控え

 中東/中国航路のVLCC市況は9月に急騰した勢いを大きく崩すことなく10月も好調に推移した。ワールドスケール(WS)の今年最高値を更新。米国出しの荷動きの活発化が各エリアの船主心続き

2022年10月14日

記者座談会/造船この1カ月、タンカー系はリーマン前後の高値圏、新造船価相場、バルカーは発注停滞

 新造船市場では、船種によって状況が異なっている。バルカーは秋口に入っても発注が停滞している一方で、タンカーは引き合いが徐々に増えつつあり、今後への期待も高まりつつある。新造船価も続き

2022年10月13日

記者座談会/造船この1カ月、造船に続きエンジンも業界再編、脱炭素化の鍵握る開発力強化に期待

 舶用大型エンジン業界が再編に動いた。三井E&SホールディングスがIHI原動機の大型舶用エンジン事業を取得。日立造船は舶用エンジン事業を分社し、今治造船から35%の出資を受け入れる続き

2022年10月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、続くコンテナ市況下落、安定化いつ、基幹航路巡る議論、再び活発化

 先月、米国では大手鉄道会社の労組によるスト懸念が急激に高まり、サプライチェーン関係者に強い緊張感をもたらした。最終的にストは回避されたが、一方で懸案の西岸労使交渉は依然続いており続き

2022年10月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、海運界、船舶特償の大幅拡充要望、トン数税制・圧縮記帳は現行措置の延長求める

 国土交通省と日本船主協会は2023年度税制改正要望で、今年度末に期限を迎える船舶特別償却制度の拡充と2年間の延長、トン数標準税制と買換特例(圧縮記帳制度)の現行措置のそれぞれ5年続き

2022年10月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、中古船、スクラップ価値増大、環境対応含め保有長期化も

 中古船への関心が高まっている。新造船への投資が難しい中、新たな投資先として、あるいは償却資産としての選択肢になっているからだ。最近ではスクラップ価値の増大、環境対策としての観点か続き

2022年9月13日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、24年船台が世界的に希少に、一部が期近納期で受注

 新造船市場では、世界的に2024年納期の船台が希少になっている。日本や中国の主要造船所では今年前半に既に24年船台を完売していたほか、バルカー以外の外航船を建造する日本の中小造船続き

2022年9月12日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船所、船価の鋼材スライド検討、調達網混乱・異常気象・人手不足で世界的に工程遅れ

 今治造船と大島造船所は記者会見の中で、そろって鋼材価格に船価を連動させる「エスカレーション条項」の導入可能性に言及した。造船所にとって鋼材高が大きな事業運営上のネックとなっている続き