記者座談会

2024年7月5日

記者座談会/造船この1カ月<下>、コスコが100隻規模の大量発注計画、新造船市場、世界的な船台不足に拍車

 新造船市場では、中国遠洋海運集団(チャイナ・コスコ・シッピング)グループが最大120隻規模の中大型バルカーの大量発注計画を打ち出した。2028年以降の納期が対象で、4年以上先の船続き

2024年7月4日

記者座談会/造船この1カ月、円安による造船所の収益影響変化、韓国造船は海外再挑戦

 円安が進行し、日本造船所の業績改善期待が高まる一方、円安によるコストアップも想定よりも大きく、為替変動による造船所の収益への影響が以前と変化していることも明らかになってきた。韓国続き

2024年7月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ物流、世界各地のストが懸念材料に、港湾混雑もボトルネック

 コンテナ船市況の高騰が続く中、新たな懸念事項が浮上している。今年9月に現行労働協約が期限を迎える北米東岸港湾において、労使交渉が6月中旬から停止されたほか、欧州港湾においてもフラ続き

2024年7月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、トヨフジ海運、外航でLNG燃料、内航でメタノール燃料、インダストリアルキャリアの脱炭素戦略

 トヨタ自動車グループの海運・物流会社のトヨフジ海運(愛知県東海市、武市栄司社長)が、外航船と内航船で代替燃料船の新造整備を進めている。東南アジア航路に投入する3000台積み型をL続き

2024年7月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、近海船、中国起因で往航市況は上向き、新造発注は引き続き限定的

 アジア域内を航行する近海船(1万重量トン級の在来貨物船)の日本出し東南アジア向け往航スポット用船料が、4月以降上向き始めた。背景にあるのは中国での鋼材を中心とした輸出需要の増加で続き

2024年6月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、多くの船種で建造プレイヤー変化、主要全船種で発注高水準

 新造船市場は発注が停滞していたコンテナ船でも発注増加の兆しがみられるなど、主要船種/船型のほぼ全ての新造発注が高水準となっている。三井E&S造船らの中国合弁造船所、江蘇揚子三井造続き

2024年6月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、専業造船業が次への備え、大島造船が県と連携、常石造船は水槽取得

 国内造船業では名村造船所と内海造船が最高益を記録した。常石造船グループは、三井造船昭島研究所を取得してグループ内に研究機能を取り込んだ。大島造船所は長崎県と人材確保に向けた連携を続き

2024年6月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船市況、運賃高騰でコロナ禍再来の声、日本の「買い負け」も懸念

 コンテナ市況が急騰している。4月ごろからコンテナ荷動きが急激に増加する一方で、紅海情勢の悪化に伴う迂回や港湾混雑により、供給制限が深刻化。需給が逼迫し、運賃が週を追うごとに上昇し続き

2024年6月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>、タンカーマーケット堅調続く、市況にプラスの市場環境揺るがず

 堅調な市況が続くタンカー分野。VLCCの中東/中国航路では今年以降、日建て用船料換算で3万〜5万ドル程度と、損益分岐点を上回る推移が続いている。堅調な輸送需要や新造船供給量が少な続き

2024年6月3日

記者座談会/海運この1カ月<上>、海運会社の洋上風力人材施設が完成、秋田・北九州、新産業の人づくり本格化

 4月から5月にかけて国内で、海運会社がかかわる洋上風力発電分野の人材訓練施設が相次いで完成や稼働に至った。1つが、日本郵船が日本海洋事業と共同で運営する秋田県男鹿市の「風と海の学続き

2024年5月13日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、中国造船が過半シェア、今年前半は前年水準上回る受注量

 新造船市場では、今年も発注が活発化しており、各種統計では中国造船所を軸に発注ブームの前年水準を上回る展開となっている。各国の主要造船所とも約3~4年先までの船台が埋まる中、比較的続き

2024年5月13日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、中国造船が過半シェア、今年前半は前年水準上回る受注量

 新造船市場では、今年も発注が活発化しており、各種統計では中国造船所を軸に発注ブームの前年水準を上回る展開となっている。各国の主要造船所とも約3~4年先までの船台が埋まる中、比較的続き

2024年5月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、「Sea Japan」の変化と中国造船、大島造船所は香焼工場を正式開所

 2年ぶりの国際海事展「Sea Japan」は活況に沸いた。新燃料関連やデータ・デジタル関連の新技術・製品が多数紹介され、「技術見本市」としての位置づけがより強まったほか、港湾やオ続き

2024年5月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、2030年へ新戦略の策定相次ぐ、新燃料は調達網とコストが課題

 主要コンテナ船社が2030年を目指した中長期戦略を相次ぎ策定している。グローバルでの事業優位性を確保するため、トップグループ入りに向けて規模拡大を追求する動きが目立つ。また、環境続き

2024年5月8日

記者座談会/海運この1ケ月<中>、商船三井、モジュール船新造整備、洋上風力部材輸送強化、JFEエンジと契約

 商船三井は4月15日、モジュール船(フラットデッキ型特殊重量物運搬船)を中国の泰州三福重工集団に発注し、同船を対象にグループの商船三井ドライバルクがJFEエンジニアリングと洋上風続き

2024年5月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、「物流の2024年問題」スタート、海上輸送移行はこれから本格化

 「物流の2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの残業規制強化が4月から始まった。これを受けて内航海運業界では、フェリー・RORO船によるモーダルシフトが期待されているものの続き

2024年4月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、造船業の費用構造が変化、34年ぶり円安、50年ぶり賃上げ

 1ドル=150円の円安水準が日本造船所の業績を押し上げた。韓国と中国も通貨安により造船所の利益水準が拡大している。一方で、造船所の費用は増加傾向にある。日本は物価高や人材獲得競争続き

2024年4月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、新造船市場、船台需給ひっ迫感増す、中国民営中堅も線表確定進展

 親造船市場では船台需給のひっ迫感が増している。日本は2027年いっぱいの線表確定にめどをつけた造船所が多く、新大洋造船や南通象嶼海洋装備はじめとする中国の民営中堅造船所も中型バル続き

2024年4月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、東京港・大井ふ頭で再編始動、アライアンス再編で港湾間競争も激化

 国内最大のコンテナ港湾である東京港の大井ふ頭で、いよいよ再編整備が始まる。再編後の姿は今後、関係者間の協議によって決まっていく見通しだが、ターミナルの一体運営やデジタルトランスフ続き

2024年4月8日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ドライ市況、年初から高値圏、高まる期待値、足元では不確定要素も

 ドライバルク市況は昨年から今年3月にかけて、高値圏で推移した。中古船価と同様にコロナ禍を経て市況の底値が切り上がったことで、1~2月の需要の閑散期も各船型1万ドルを下回ることなく続き